2025年10月27日
2025年10月25日(土)〜26日(日)、岡山県・岡山国際サーキット(全長3,703km)にて開催された「ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第6戦 スーパー耐久レース in 岡山」において、株式会社スプーンが参戦する95号車「SPOON リジカラ CIVIC」(ドライバー:山田英二/小出峻/西村和真)は、ST-2クラス5位から決勝をスタート。変化する天候と路面状況の中、3名のドライバーが確実な走りをつなぎ、トップとわずか1.2秒差のクラス2位でフィニッシュし、表彰台を獲得しました。

26日(日)の決勝レースは、2グループに分かれて各3時間のレースが2本実施されました。95号車が属するグループ2は午前8時30分にスタート予定でしたが、当日は朝から小雨が降り続き、コース全体がウェットコンディションに。すでに「ウェットレース」が宣言されていましたが、チームは天候の回復を見越し、あえてスリックタイヤを選択しました。
スタートドライバーの小出は序盤、想定以上に雨量の多い難条件に苦戦しながらも約1時間半・47周のロングスティントを走り切り、コンディションの回復とともにペースを上げて順位を挽回。後半にはクラス2位までポジションを上げて西村にバトンを渡しました。
2番手の西村はタイヤ無交換・燃料補給のみでピットアウト。他車のピットタイミングの影響で一時3位に後退するも、安定した走りでポジションをキープ。9周のショートスティントを終えて山田へ交代しました。
最終スティントを担った山田は、前輪のみタイヤを交換しコースへ復帰。ピット戦略と迅速な作業により直後に2番手へ浮上します。首位の225号車GRヤリスを猛追し、一時は約20秒あった差を1.2秒まで詰めましたが、惜しくも逆転には届かず2位でチェッカーを受けました。
この日は偶然にも小出の誕生日。当人は表彰台で仲間と喜びを分かち合い、シャンパンシャワーを浴びて健闘を称え合いました。
小出峻コメント:
(スリックタイヤでスタートしたので)、僕はいけると思っていたのですが、思いの外雨量が多く、とても難しいレースになってしまいました。何度か本当にヤバイと感じる場面がありました。しかし、徐々に路面が乾いてきてようやくリズム良く走れるようになりました。交代した西村選手、最後のスティントを担当した山田さんが良い走りをしてくれたおかげで、2位表彰台が得られて嬉しいです。
西村和真コメント:
「小出選手が良い感じにタイヤを温めてくれていたので、(タイヤ無交換でも)僕のスティントは快調に走れました。山田さんの走りがすごかったですね」。
山田英二コメント:
いゃぁ、痺れるレースでした。しかし、先行するライバルが目の前にいたので、キャッチしようとプシュしたのですが、少しだけ足りなかったですね。それでも気持ちよくレースができました。
チーム監督 原剛:
今日は天候のおかけで悩みましたが、スリックスタートを決断しました。しかし、予想以上にフルウェットの時間が長く、タイヤが暖まるまで小出クンにはご苦労をかけてしまいました。いっとき(スリックスタートは)失敗したかな、と考えたのですが、それでも熱が入った後は順調にゲインができました。おかげでタイヤ無交換でセカンドステイントを送り出せたので。結果的にスリックスタートは正解でしたね。山田さんがすごい走りで、先行車とのギャップを詰めていってくれましたが、まだ優勝までにはあと一歩です。
最終戦の第7戦は11月15日~16日に富士スピードウェイで4時間レースとして開催されます。
今後もSPOON SPORTSは、サーキットを通じて得た経験を製品開発にフィードバックし、より高い信頼性と性能を追求してまいります。引き続き、皆さまの温かいご声援をよろしくお願いいたします。