2025年11月18日
11月15日(土)~16日(日)、静岡県の富士スピードウエイ(4.563km)において開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第7戦S耐FINAL大感謝祭において、95号車「SPOONリジカラCIVIC」(ドライバー:山田英二 / 小出峻 / 西村和真)がST-2クラス決勝で2位表彰台を獲得しました。第6戦に続き、2戦連続での2位表彰台となります。

決勝は、気温18度・路面温度32度という好コンディションのもと13時15分にスタート。ST-2クラス4番手からスタートした小出は、オープニングラップの1コーナー進入までに2台を見事にパスし、一気に2位へ浮上しました。首位を走る743号車「honda R&D Challenge FL5」とのギャップを縮めるべく序盤から積極的なプッシュを続けましたが、当車両はサクセスウェイト30kgを搭載しているのに対し、743号車はウェイト無しという条件差もあり、両者の差は大きく動かない展開となりました。
35周目には最初のピットインを実施し、フロントタイヤ2本交換のみで時間を最小限に抑えつつ山田へとドライバー交代。山田も2位を堅実にキープしながらハイペースで周回を重ね、レース中盤には最初のFCY(フルコースイエロー)が導入されましたが、ST-2クラス内の順位に変動はなく影響を最小限に抑えました。

66周目、2回目のピットインを行い、再びフロントタイヤ交換のみで西村へバトンをつなぎます。西村のスティント中には、デブリ回収により本日2度目のFCYが導入されました。この時点で743号車との差は約1分。しかし当車両の安定したレースペースにより、差をこれ以上広げられることなくトップを追い続けました。
96周目には743号車が3回目のピットインを行い、95号車は一時的にトップへ浮上。105周目に95号車も最終ピットインを行い、ここでも戦略どおりフロントタイヤのみを交換。ピットタイムを短縮することで僅かなタイムロスに抑え、最終スティントは小出が担当しました。
小出はアンカーとして周回ごとに743号車との差を少しずつ縮め、最大1分差あったギャップを53秒まで短縮。しかし、日没により視界が徐々に悪化する時間帯に入り、これ以上の追い上げは叶わず、最終的にST-2クラス2位でフィニッシュしました。
当車両は最後まで安定したペースと確実な戦略でレースをまとめ、第6戦に続く2戦連続の表彰台を獲得しました。

小出峻コメント:
狙いどおりのスタートで2位に浮上できましたが、743号車のペースが非常に速く、追いかけきれませんでした。後半に向けて巻き返しを狙いましたが、差を詰めるのが難しい状況でした。それでも最後まで全力で走り切りました。
山田英二コメント:
アグレッシブな走りで2位をキープし続けました。FCYが入る場面もありましたが、レース展開には大きな影響はなく、予定どおりのペースで走行できました。
西村和真コメント:
「743号車のペースが圧倒的で、付け入る隙がありませんでした。1時間以上プッシュし続けましたが差は縮まらず、厳しいレースでした。それでも優勝争いに食らいつけたのはポジティブで、来シーズンへ向けて手応えを感じています。
チーム監督 原剛:
クラッシュやトラブルなく走り切れたことは非常に良かった点です。3人のドライバーが決勝を想定したタイムで安定して走り、2位という結果を残すことができました。一方で、743号車との差を考えると、足回りのセットを中心に詰めるべき部分がまだ多くあると感じています。オフシーズンではその改善に向けて重点的に開発を進めていきます。