2025年5月12日

2025年5月8日(木)、富士スピードウェイにて「ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE」第3戦・富士24時間レースに向けた公式テストが行われ、TEAM SPOON(チーム代表:甲斐 琢也)は95号車「SPOONリジカラCIVIC」(山田英二/小出峻/西村和真/三井優介/松井猛敏/中島保典)で参加。5月末に開催される国内唯一の24時間耐久レースに向けたセットアップを本格的に進めました。
中でも注目は、昨年のレギュラードライバーであり、現在スーパーフォーミュラ・ライツに参戦中の三井優介選手のTEAM SPOONへの復帰です。今季はフォーミュラに集中していた三井選手ですが、チームからの要請に対し、所属チーム「DELiGHTWORKS RACING」の理解と協力のもと、今回のスポット参戦が実現しました。

三井選手は今回のテスト後、次のようにコメントしています。
「多くの方々のご協力で、またこのクルマに乗る機会をいただきました。去年ともに戦った思い入れの強いチームですし、雰囲気も最高です。半年ぶりでしたが、マシンの成熟を強く感じ、速さにも表れています。自分もフォーミュラを通じて成長してきた実感があり、その経験をこの24時間レースに還元したいと思います。」
また、小出選手、西村選手とはデビュー同期という関係性もあり、チームワークの面でも抜群の相乗効果が期待されます。
この日、天候は快晴ながら気温は16〜20℃とやや肌寒く、参加62台のうち52台が走行。各チームが照明機器や識別装備の確認を行う中、TEAM SPOONも日中から夜間にかけてのロングセッションに臨みました。
午後のセッション中には、昨年のリタイア要因でもあったトランスミッションに不具合が発生。一時走行を中断しユニット交換を実施しましたが、その後のナイトセッションでは6名全員が走行し、各ドライバーが安定したラップタイムを記録。エース小出選手のベストタイムは、ST-2クラス(FL5シビック4台含む6台)中で2番手につけました。(TYPEONEブログ:「S耐 2025 富士スピードウェイ公式テスト」)
原剛チーム監督のコメント:
「今回のミッション不具合は、私の伝達不足によるものでした。ドライバーやメカニックには本当に申し訳なく思っています。ただ、その後のナイトセッションでは燃費走行やタイヤバランス、シフト動作も順調に確認できました。新しいフロントエアロバンパーも現在製作中で、富士24時間本番での投入を予定しています。」
TEAM SPOONは、5月28日(水)・29日(木)のテスト枠で最終調整を行い、5月30日(金)の公式予選、そして5月31日(土)〜6月1日(日)に行われる富士24時間レース本番に臨みます。
三井優介の復帰、熟成が進んだマシン、そして6名体制で挑む2025年の富士24時間。TEAM SPOONの挑戦に、ぜひご注目ください。